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活躍する同窓生 <インタビュー>
田中 千秋さん


神津牧場天文台全景

 
今回は天体写真家の田中千秋さんを群馬県神津牧場天文台にて直接取材させていただきました。



 


Q:これまでの歩み、特に天体写真との関わりについてお聞かせください。

 天文との出会いのきっかけは、小学生のときからですから、40年以上になります。本格的に天文を一生、生きがいにしようと考えたのは中学3年生のときでした。そのころ自分で天体望遠鏡を作ったんですよ。いわゆる自作ですね。その結果、天文学や星空の美しさ、神秘、さらに天体望遠鏡や天体写真撮影に興味がわきました。20代の時は仕事の傍ら、写真を撮り続け、雑誌「天文ガイド」や「天文と気象」の天体写真コンテストにて連続入選を果たすなど徐々に業界で認知されるようになってゆきました。
  30歳のときに雑誌「スカイウオッチャー」が創刊され、天体写真関係の連載やフォトコンテストの審査員などを担当しました。この連載が今までにない反響を呼びまして、天体写真の撮り方について10回程度の連載でしたが、連載が終了したときには、ぜひ、単行本にしようという話になりまして、当時、立風書房から「図説天体写真入門」という本として出版されました。続いて、同社から「図説天体望遠鏡入門」という本も出版しました。
  ちょうど20年前ころですが、ハレー彗星が見られるというので、日本中というか世界中で大騒ぎをしましたが、そのときは、NHKをはじめ、TBSやテレビ東京などに出演。また、ラジオのディスクジョッキーのゲストとか新聞など。大忙しになりました。各地の科学館やプラネタリウムでの講演もこのときをきっかけとしてはじまりました。
  現在も月に1〜2回の講演を行っており、講演のほか写真コンテストの審査員や、各地で天体観望会なども望遠鏡を持参して行っていますので、多忙な毎日を過ごしています。今は、公的なホームページの中の連載はありますが、雑誌のほうはお休みしています。また、子供たちに星空や天体を見せる天体観望会にも力を入れています。
 

Q:海外遠征もなさったそうですが。

 今まで13か国に行きました。たいていが皆既日食や彗星などの天体観測ですが、お陰様で、アフリカからモンゴルまで、いろんな国を見て回ることができました。特に印象に残っているのは、アフリカ、ボツワナのチョベ国立公園に出かけたときの事です。夜が明ける前からホテルを出発したのですが、やがて、朝焼けとなり、その後、朝日が地平線から顔をのぞかせたとたんいきなり周りの風景が昼間のように明るくなり、蒼天の青空が頭上に広がった時は感動いたしました。星空は、その国によって大きく違っておりまして、オーストラリアなどの南半球では、みなみじゅうじ(南十字)座をはじめ、大、小マゼラン雲などの日本から見ることができない星空を見ることができました。
 天文の普及に貢献したことから小惑星8397番(火星と木星の公転軌道の中間に位置して他の小惑星同様に太陽の周りを公転しています。)に「Chiaki Tanaka」(田中千秋)と銘々をいただきました。
 

Q:駒大生時代におけるエピソード等お聞かせください。

 ほとんど座学といいますか、図書館に通ったり博物館や天文台に行って勉強するとか・・・・。やはり、下積みといいますか、20歳代は修行の連続といいますか、写真技術を磨いたり、各地に撮影の遠征に出かけたりとか、仲間と観測所作りを行ったり、あるいは仲間作りとかそういったことで動いていました。
 

Q:ご自身にとって天体写真とは、その魅力についてお聞かせください。

 快晴の夜に満天の星空を見ることは、本当に気持ちのいいことです。
  一番、幸福に感じたのは、1996年に百武(ひゃくたけ)彗星が現れたとき、その撮影に出かけて人里はなれた観測場所で、この大空の中のこの偉大な彗星を、この草原で、唯一自分だけが見つめている。ゆっくりゆっくり、しっかり、じっくり見つめている。幸せだなあ と思いました。
  神秘的な体験としては、天の川の見える光害(ひかりがい)の少ない山の上などで星観(ほしみ)をすると、とてもこの世のものではないくらいに星が多く見えて神秘的な気分にさせてくれます。また、昼間の空に金星の輝きを見たことがあります。マイナス4.3等星という明るさの金星だからこそ見えたのですが・・・。また、皆既日食のときも昼間に金星や木星を見ることができます。
  講演をしていて面白いと感じることは、皆さんの宇宙や天文に対する関心が深いことで、いつも驚かされます。私は、主に話よりも写真のスライド(パワーポイント)を駆使して、映像で皆さんの関心をひく講演を目指しています。  
  1時間も話だけで興味を連続させることができるのは、専門の噺家でもなければ無理でしょうから、私は耳と眼と両方の情報で皆様に満足していただけるようにしています。 
 

Q:最後に同窓生のみなさんに向けてのコメントをお願いします。

私は毎年箱根駅伝の復路のゴールに応援に出かけているのですが、この駅伝をはじめ、甲子園での附属高校生の活躍など頑張っている後輩がたくさんおり、強い情熱やエネルギーを感じます。駒大生であったことに誇りを強く持っていただきたいと思います。

 


  クリックすると写真を拡大してみることができます。


田中千秋さんのホームページ

 
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